狭心症(angina pectoris)

日常生活のなかで、ときどき胸がしめつけられるような痛みを感じたことありませんか? この胸の痛みは狭心症の前触れかもしれませんので注意が必要です。とくに1日に何回も起きるようでしたら、病院へ行き検査を行うようにしましょう。狭心症は心筋梗塞と密接な関係にあります。放っておくと大変なことになりますので、狭心症の疑いがありましたら治療に専念するようにしましょう。こちらでは狭心症とはどのような症状で、どのような治療方法があるのかについてお話ししていきましょう。

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狭心症とは?

心臓は心筋という心臓の筋肉で構成されています。心筋があるからこそ全身に血液を送るポンプの役割を果たすことが出来ます。心臓には4つの部屋があることをご存じでしょうか。右心房、左心房、右心室、左心室です。それぞれが働きかけることで血液が全身に回る仕組みとなっています。そのなかで左心室がもっとも仕事量が大きく、心筋が休む暇無く働いています。そしてこの心筋にエネルギーを与えているのが冠状動脈です。この冠状動脈から送られてくる血液中に含まれる酸素や栄養素がエサとなり心筋は働くのですが、何らかの原因で血液の流れが少なくなると心筋に痛みが伴います。するとそれが胸の痛みとなります。この痛みのことを狭心痛呼び、その状態であることを狭心発作と呼びます。そして、この狭心発作の病名が「狭心症」です。

狭心症と心筋梗塞の関係

心筋のエサとなる酸素や栄養素を運ぶ冠状動脈の血液が急激に減少したり、詰まってしまった状態が長時間続いてしまうと、心筋のエネルギーが足りなくなってしまい細胞がこわれてしまいます。これが心筋梗塞です。狭心症と心筋梗塞の違いは心筋細胞がこわれるかどうかというところです。狭心症の場合は細胞がこわれることがありません。しかし、狭心発作を何度も繰り返すと心筋梗塞になってしまうこともあります。胸の痛みが何度も続くようでしたら、病院へ行きしっかりと検査するようにしましょう。

狭心症の原因

狭心症の原因は冠状動脈がなんらかの原因でつまってしまい、血液が少なくなったり、流れてこなくなることです。したがって狭心症の最大の原因は動脈硬化となります。他にもいくつかの原因があります。

動脈硬化による狭心症

動脈硬化がすすみ、冠状動脈をながれる血液量が、健康状態が良好の時に比べ3割程度になってしまうと狭心症が発症します。これは通常生活において痛みが発生する場合です。運動した場合は心臓が送る血液の量が増加するため狭心発作がすぐに起きてしまいます。

冠攣縮性(かんれんしゅくせい)狭心症

狭心発作がみられるのは冠状動脈に固まった狭窄が原因ですが、冠状動脈が痙攣し、いっときせまくなったり、閉じたりした状態で狭心症が起きる場合もあります。これを冠攣縮性の狭心症と呼びます。これは日本人に多く、異形狭心症の原因となっています。

炎症による狭心症

冠状動脈に炎症が起きることで血管が細くなり狭心症が起きます。

冠状動脈以外の原因による狭心症

貧血、頻脈発作、大動脈弁閉鎖不全などからも狭心症が起きる場合があります。

狭心症の症状

狭心症の症状は主に「胸の痛み」となります。他の病気についても胸の痛みを訴える症状がいくつかありますが、狭心症の痛みには以下のようなものが挙げられます。

狭心症で痛くなる部分

狭心症は心臓の病気であるため心臓のある部分が痛くなると思われがちですが、胸の真ん中あたりに痛みが起きることが多いです。場合によっては、喉がつまるといった感覚を覚える方もいます。

狭心症の痛み方について

狭心症の痛みを訴える方の意見を聞くと「胸が押しつけられるような痛み」「胸が締められているような痛み」「ずきずきと痛む」など、人それぞれとなります。痛みが持続する時間は平均して3分ほどです。胸の痛みを訴える他の症状に神経症が挙げられますが、痛みの室が違いますし、痛みが続く時間も数時間などになるため狭心症とは異なります。また、心筋梗塞でも胸の痛みが伴いますが、この場合、激痛であるため違いはっきりとわかります。

狭心症の治療

狭心症の治療は基本的に薬による治療が主になります。薬による治療で症状に改善がみられなかったり、外科的療法が必要なほど悪化している場合は手術にて治療を行う場合があります。狭心症と同時に注意したいのが動脈硬化です。

薬による狭心症の治療

薬によって狭心症を治療する場合は、狭心症の原因となっている冠状動脈の動脈硬化や痙攣が起きないような治療を念頭に行われます。それには、冠状動脈血管を広げて痙攣を防ぐ、心筋の働きを最小限に食い止めるようにする、などが投薬により行われます。また、狭心症の痛みをすぐにやわらげる薬としてニトログリセリンがよく利用されます。

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