ムササビ

TVなどでお馴染みの空を飛ぶ動物。夜行性なので、夜出歩いた際(特に山道)に空を飛んでいくムササビかモモンガを見た事がある人も少なくは無いでしょう。飛んだ姿は、まるでお話の中の忍者を彷彿させます。

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ムササビって?

げっ歯目リス科モモンガ亜科のムササビ属に属する哺乳類、皮の様なものを広げてとんだ姿が印象的です。モモンガと混合されがちですが、モモンガよりも遥かに大柄です。木と木を移動する姿をよく目にされますが、あの飛行能力はどの様な仕組みなのでしょう。

ムササビの飛行の仕組み

前足と後ろ足の間に、飛(皮)膜と呼ばれる膜が存在します。中には針状の様な軟骨が存在し、それを伸ばす事で飛行時の様に皮が広がった状態になります。後はグライダーなどと同じ要領であり、飛膜によって生じた揚力で滑空する事が可能になっています。また、あのフワフワとした長い尻尾はバランスを取ったり方向変換をする舵の様な役目を持ちます。滑空距離については最大で時速45km前後で160mにも及びます。

ムササビの生態

[分布]

四国や九州、本州などに生息する日本の固有種。樹上生活をしており住処は主にスギやヒノキなどの樹木の穴とされています。しかし、屋根裏などの建築物を巣として生息する場合もあります。一箇所には留まらず、行動範囲に応じて複数の巣を持っています。

[体]

頭胴長最大50cm、尻尾の長さが最高40cmと非常に長いのが特徴です。体重は1kg前後。

[天敵]

ムササビとは反対に肉食であるテンが最も天敵とされています。しかし、誤って地上に落ちた際に猫などに捕食される場合も少なくありません。肉食系動物全般が天敵と言えます。

[食料]

木の葉や木の実、芽、樹皮など完全草食です。地上には滅多に降りず、地上の食事は食べません。一言で草食と言っても樹上動物にとって、植物に蓄積された毒への耐性もつけなければならないので非常に大変な事なのです。

[妊娠]

初夏と冬の2回で発情期を向かえ、メスを巡ってオス同士は激しく争います。妊娠期間は2ヵ月半前後で、それぞれの季節で1〜2匹(多くても4匹)生みます。

[鳴き声]

敵を威嚇する時は「グルル」と、求愛行動時は「キュルル」と可愛らしい声で鳴きます。鳴き声が聞いた事のある人の殆どは威嚇音の方でしょう。夜、周りに何もいないのにグルル・・と上の方から聞こえたらムササビかもしれませんね。

[活動時間と範囲]

メスは1ヘクタール、オスは2ヘクタール程度の行動圏を持ちます。ただし、縄張り意識などは特に存在していません。基本的に夜行性なので明るい時間は巣で休んでおり、季節関係なく日没して30分後から活動を始めます。それから1〜2時間程度の活動→同じ位の休憩→また同じ位の時間の活動・・と言う行動を夜明けまで繰り返します。

ムササビを観察する為に

上記で書いた通り、活動し始めるのは日没から30分後です。生息している場所であれば、1〜2時間程度でムササビの観察は充分に出来るでしょう。あまり遅くなると人通りも少なく暗いので安全とは言えません。少なくとも、一人で観察する場合は活動時間だけに絞って観察した方が良いと思います。まずは日没の時間を調べ、それまでに巣穴を発見しておいて日没後に巣穴の近くで静かに懐中電灯を使って探してみましょう。運が良ければすぐに発見出来るはずです、一度見逃しても辺りを照らしながら探すと見つけやすいです。必要な物として懐中電灯は必須ですが、直接光を当てるとムササビがビックリして落ちてしまう可能性があります。落ちなくても少なからずストレスに影響を与えてしまいます。それを防ぐ為にも赤いセロファンを懐中電灯に張ってから使用して下さい。勿論、それでもまぶしいには変わりありませんので、出来るだけ当てない様にしてあげましょう。数時間外にいる事を考慮して夏であれば虫除けを、冬はしっかりと防寒具を着込んで万全な体制で臨みましょう。


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